センター試験が廃止される!!いつから?
センター試験がついに廃止
みなさんはご存じかもしれませんが、センター試験というのは2020年に廃止されるとされています。
先行き不透明感ある今日の社会、「知識」があれば良い、という時代には終焉が近づいてきています。
インターネットが発達し、「知る」だけなら誰でもできるようになったからです。
センター試験のマーク式は、まさに「知っていれば」(実際には知っているだけではセンターは解けないけれど・・・)解ける、知識量が物を言う試験でした。
特に、「受験英語」と揶揄された英語は、文科省も、「英語コミュニケーション能力と『受験英語』がかい離しているため、英語授業の改善促進を目指す」なんて言ってます。
今日の社会で、子供たちに求められているのは、「思考力」「表現力」「判断力」「問題発見力」「問題解決力」です。
社会の問題点を見つけ、よく考え、それを表現し、正しいかを判断し、問題を解決する。
これらです。
そのためには、どうしてもセンターでは限界がある、と判断し、2020年度から、新しい方式での共通試験が始まります。
新しい大学入学共通テストの特徴とは?
まず、2020年度。
今まで完全マーク式だったセンターから、国語・数学はマーク式と記述式の併用に変わります。
塗るだけでなく書かせる訳ですね。
具体的には、
国語→記述式の小問を3問程度(80~120字程度)追加、試験時間が+20分
数学→「数学Ⅰ」の記述式小問が追加、試験時間+10分
また、英語に関しては、2020年~2023年の「移行期間」では、
民間の認定試験(英検やTOEICなどが候補に挙げられている)を高3の4月~12月までに「2回」まで受けられます。
そのほかに、共通テストにも英語は存在し、この両方を併用したり、どちらかを選んだりするのは各大学によって選択できるようになっています。
要は○○大学の入学資格の中に「共通テストを受けること」「TOEICを受けること」などが入る、ということでしょう。
ただし、文科省的には、いずれ民間試験に一本化にしていきたいと考えているようです。
そして移行期間が終わる2024年からは、インターネットで受けられるようにして、英語も民間試験一本化を文科省は構想しています。
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個別試験もセンター試験廃止に伴い改革が進む?
センター試験の廃止に伴って、大学個別の試験(二次試験)も改革が求められているそうです。
ただ問題を解き、合格点に達すれば合格だった時代は終わる可能性もあります。
(さすがにそれは極端かもしれません)
要は、面接や小論文、ディベート(討論)、プレゼンが盛り込まれる可能性がある、ということです。
今は推薦やAO試験で取り入れられているものですが、将来は一般試験にも波及するかもしれません。
そうなったら、コミュニケーション能力が低い人にはきつい北風が吹くことになります。
まあ、社会に出ればコミュ力はいるからね・・・・・・。
この辺は各々の大学の考え方次第、といったところでしょう。
新テストの課題・問題点
ただまだまだ課題は山積しています。
まず、記述式の採点について。マーク式は答えが一意に決まるので、機械的にできましたが、
記述式の採点はそういうわけにはいきません。
構想では、大学入試センターが民間企業に委託する形を取るそうですが、やっぱり不安です。
国語などは微妙なニュアンスの違いで1点変化したりする教科ですし、採点者によって、同じ文章なのに点数が変わることだってあり得ます。
たかが1点や2点、と言いたいところですが、東大クラスではセンターの1点のせいで涙を呑んだり逆転合格したり、といったエピソードはネット上にも転がっていますし、あの1点があれば足切られなかったのに・・・・・・ということもあり得ます。
要は公平性があるか、といった問題があります。
また、英語に関しては、民間試験自体はよくても会場の問題(地域間格差)や、受験料(安くて5000円、高いと2万5000円)の経済的問題があります。
要は、裕福な家庭は何度も民間試験を受けられて、本番さながらの練習ができますし、貧乏な家庭はそれが出来ない、といった問題ですね。
今までのセンターはある一定の受験料で済んでいた訳ですから、やはりその点が問題として浮き上がってきてしまいます。
また、将来構想されている「オンライン」受験、CBT方式とよばれるコンピューターで問題を出題・解答するシステムも問題があります。
それは何かというと、「不正がしやすい」ことです。
最近では「ゆりやんレトリィバァの替え玉受験」が話題ですが、インターネット試験ではいつでもこの危険にさらされます。
替え玉受験、ググったり知恵袋を利用したり・・・・・・。
それをどうやって防ぐのかについてもまた課題の一つでしょう。
新しいテストに対する対策法?
今までのセンターとは違い、記述による表現が必要になってきます。
単に「合っているから良い」という時代は終わりを告げるわけです。
問題を解いた後に正誤を確かめるというのは当たり前ですが、そこから一歩踏み出して、
自分の解き方や考え方を見直し、
問題を解く過程も大切にするようにしてみてください。
これまではどのように解こうが、答えさえ合っていれば、センターではOKでしたが、今後はそういうわけにはいかなくなるでしょう。
ですが、一般で国公立に行こうと考えている人間にとっては、結局二次で記述力を試されるわけですから、あまり変わらないかもしれませんが。そもそも難関大学に受かりたければ、付け焼き刃の暗記では受からないのは自明の理ですし。
スポンサーリンク今までのセンターの過去問について
私は、センターの過去問は多分、こちらのテストになっても通用すると思います。
やはり問題が一番厳選されているのはセンター試験の問題だと思います。
なので、どうにかしてセンター試験の過去問を取り寄せて(今はネットでもアマゾンでもなんでもありますから)、解いてみるといいでしょう。
その時、ただ合っていたからOKというのではなく、ちゃんと理由づけて説明できる力が必要です。
「この選択肢でこれを選ばなかったのは、この文章とかみ合わないからである」
「ここに前の式で出した値を代入することによって解を得る」
のように過程も合っているか、確認すると勉強がはかどるでしょう。
これは、センター試験を受ける2019年度に高校3年生となる方々もそうです。
このやり方はかなり通用すると思います。
効率を求める方は、たくさん解くのも重要ですが、たまには立ち止まって、勉強の質を追求してみてはいかがでしょうか。