大富豪の勝ち方【カード別考察】
2017/10/08

数あるトランプゲームの中でも、屈指の面白さと戦略性を兼ね備えたゲーム、それが大富豪です。
どうせやるからには勝ちたいですよね?
今回からは、大富豪の勝ち方について紹介していきたいと思います。
大富豪を出来るだけ多角的な観点で、勝ち方について考察していきます。
今回は、カード編、ということで大富豪におけるカードの運用法や強さについて考えていきたいと思います。
ちなみに大富豪の基本ルールがわかっていない方はこちらから、
大富豪には欠かせないローカルルールのまとめはこちらからどうぞ。
ちなみに、ここでは、メジャーなローカルルールと思われる、
をローカルルールとして採用することを前提に、カードごとに7渡しや10捨てなどの一部ルールを加えた時も考察していきます。
大富豪のカード別考察
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主な特殊役:スペ3(スペード3返し)
通常時の強さ | E |
革命(Jバック)時の強さ | S |
特殊効果の強さ(スペ3) | C |
総合的評価 | B |
階段革命などのローカルルールの採用不採用、ジョーカーの枚数によって革命が起こりやすい環境であればあるほど3の価値が上昇していきます。
逆に、大富豪公式ルールにあるようにJバックや階段革命が採用されてないルールだと1段階評価が下がります。
革命に備え、交換時に3を交換するのは避けたほうが良いでしょう(例外はありますが)
さて、特殊効果のスペ3ですが、対人戦でスペ3が直接発揮されることは稀です。しかし、それはジョーカー所持者がスペ3を警戒してジョーカー単体を出さないようにしているだけなのでちゃんと効果はあります。
このスペ3で1番恩恵のあるカードが「2単体」なのがポイントです。
スペ3のおかげで、2単体に対しジョーカーが出されず流れるからです。スペ3が出ているかそうでないかは逐一覚えている必要があります。
4
主な特殊役:4止め
通常時の強さ | E |
革命(Jバック)時の強さ | A |
特殊効果の強さ(4止め) | D |
総合的評価 | D |
革命のために通常時に3は温存されるケースがしばしば起こるため、4を出すタイミングは、親、革命、Jバック時に限られます。
しかも革命やJバック時に4を出しても3のせいでターンが取れないこともしばしば…。
ただし3がなくなり始めた中終盤から威力を発揮し始めます。
特殊効果の4止めですが、ややマイナーであり、採用されてない場合も結構あると思います。
8切り1枚に対し4のペアでなければならない、というのがなんとも微妙。
シングルならまだ需要があったと思いますが…。
8切りの際は4の枚数を確認してからにしましょう。
5
主な特殊役:5飛び(5スキップ)
通常時の強さ | E |
革命(Jバック)時の強さ | B |
特殊効果の強さ(5飛び) | C |
総合的評価 | E(C:5飛びあり) |
単体で持っているときには特にです。もし5を単体で持っていて、7渡し(10捨て)ありのルールで7(10)を持っているときはそちらを出して渡すなり捨てるなりしたほうが効率的です。
特殊効果の5飛びは、次のプレイヤーを飛ばせるので、次のプレイヤーがターンを取る可能性が低くなるためかなり有効です。
また2人になったときは8切りと同じ効力を発揮します。だからといって終盤まで残す理由はあまりありませんが…。
5飛びありのルールでは、交換でうっかり前のプレイヤーに5を渡さないように。
6
主な特殊役:なし
通常時の強さ | D |
革命(Jバック)時の強さ | B |
特殊効果の強さ | E |
総合的評価 | E |
正直いらないカードです。
5飛びありなら最初に捨てるのが妥当なカードの一つです。
できれば階段やペア以上で出せると美味しいです
(もっともそのためにわざわざジョーカーを出す意味はあまりありませんが・・・)
数縛りや激縛りを採用しているのなら、親が出した5に6でロックかけるのも面白いかも。
7
主な特殊役:7渡し
通常時の強さ | D |
革命(Jバック)時の強さ | C |
特殊効果の強さ(7渡し) | B |
総合的評価 | D(B:7渡しあり) |
7渡しがあるかないかで大きく評価が変わるのが7です。
5,6がある分親でなくてもまだ出しやすいです。その代わり革命時でもターンはほぼ取れませんが・・・(縛りを絡めれば取れるかも、というレベル)。
7渡しは強力で、4,6,9などの不要なカードを押し付けることが出来ます。親を取らなくても複数の不要なカードを処理できるのは非常に美味しいです。
7渡しのある場合は、なんとかして7を中盤に処理したいところです。
というのも序盤で処理すると次のプレイヤーの単体が渡されることによってペアになったり階段が出来たりして、むしろ助けることになりかねません。
できれば、次のプレイヤーが持ってなさそうなカードを押し付けると、相手は上がりにくくなります。
また、終盤までもって7渡しして上がり、というのもよく見かけるケースです。
8
主な特殊役:8切り
通常時の強さ | D |
革命(Jバック)時の強さ | C |
特殊効果の強さ(8切り) | A |
総合的評価 | A |
なんといっても8切りの存在が強力です。
4止めのないルールなら、8を止められるカードはありません。ターンを取って親になることは大富豪で上がるために必要なことであります。
大貧民でも確実にターンが取れる存在が8であり、その意味でかなり重要な存在です。Jバック後で3を持ってなければ8でターンを取ることも重要です。
8の枚数は常に覚えておくといいでしょう、また8よりも弱いカードを出すときはいつでも8切られる危険があることを念頭に置き、カードを捨てましょう。
注意点としては8は禁止上がりに指定されているケースが多いので、最後に出すことのないように。
9
主な特殊役:9リバース
通常時の強さ | C |
革命(Jバック)時の強さ | C |
特殊効果の強さ(9リバース) | D |
総合的評価 | D |
はっきりいってターンを取りにくい9は邪魔な存在になることがほとんどです。
利点は親でなくとも出せる可能性がある、ということと、Jバックされなければ8切りの心配がないことくらいです。
9リバースは、あったとしても出したことで得になることはほとんどなく、むしろ自分の前のプレイヤーが恩恵を受けます。ということで特殊効果としては弱いです。
もし、自分の次のプレイヤーが大富豪ならば、やって意味はあります。もし前のプレイヤーが大富豪ならば、出来るだけ偶数枚で処理したいところです。
10
主な特殊役:10捨て
通常時の強さ | C |
革命(Jバック)時の強さ | C |
特殊効果の強さ(10捨て) | B |
総合的評価 | D(B:10捨てあり) |
10はカードの性質としては9と似ていますので、10捨てが無いときの扱いはほぼ9と同じです。
7渡しと違う点は、不要なカードを押し付けずにそのまま捨てるので相手の妨害はできない代わりに10なので通常でも革命時でも出しやすいといえば出しやすいです(ターンはまず取れないと思いますが)
J
主な特殊役:Jバック
通常時の強さ | C |
革命時の強さ | D |
特殊効果の強さ(Jバック) | D |
総合的評価 | D |
Jバックした場合、まず一周する前に誰かによってターンが取られるので、自分に旨味はほとんどありません。単体だとほぼ確実に3か8を出されます。
せめてペアや階段で持っておくとまだ可能性はあります。
これは他のプレイヤーに出させる方が得なので、J1枚の時、他に渡すカードがなければ交換で渡すのも手。
Q
主な特殊役:Qボンバー
通常時の強さ | B |
革命時の強さ | D |
特殊効果の強さ(Qボンバー) | B |
総合的評価 | C(B:Qボンバーあり) |
ここから上位カードとみてもいいですが、Jバックされると出せなくなるのが難点です。
Jバックされなければ出しやすいのは出しやすいのですが、ターンも取れないのであまり面白くないカードです。もし革命できなくて、手札のラストがこれだとかなり厳しい戦いになります。
Qボンバーは自分の不要なカードを捨てるのもよし、ジョーカーや2などの強力なカードを強制的に捨てさせるのもよし、です。
ただ、自分の不要なカードは相手にとっても不要なカードである場合が多く、助けてしまうかもしれません。
後者は自分の不要なカードが処理できなくなる、という欠点も存在します。
私は後者のケースをよく使います。
K
主な特殊役:なし
通常時の強さ | B |
革命時の強さ | D |
特殊効果の強さ | E |
総合的評価 | C |
ここからターンを取れる可能性が出てきますが、
K程度だとA単体を出されるケースがよくあり、終盤か縛りが絡まないとターンは取れません。
あまり出し惜しみしても仕方ないのでとっとと出すのがいいと思います。
A
主な特殊役:なし
通常時の強さ | A |
革命時の強さ | E |
特殊効果の強さ | E |
総合的評価 | B |
序盤のキーカード、それがAです。序盤に2を温存するプレイヤーがいると、Aでも結構流れることがあります。また終盤、2が流れきるとAが最強の座に君臨します。革命だけには注意を。
ちなみに、禁止上がりの関係から、最後は2よりもAの方を持っているといざという時禁止あがりになりにくいです。
2
主な特殊役:なし
通常時の強さ | S |
革命時の強さ | E |
特殊効果の強さ | E |
総合的評価 | A |
通常時に、ジョーカー除く数字カードのなかでは最強カードである2。
いろいろとローカルルールはありますが、やはり2は強いと言えます。
革命には弱いですが、それでも革命後のJバックで出せ、ターンを取れる可能性が高いことを考えれば、革命時でも意外に弱くなかったりします。
2はあまり温存すべきではない、とされており、というのも、2の真価が発揮されるのはスペ3の出てない序盤であり、中盤以降に2を出してもジョーカーで塞がれるケースが多々あるからです。実は出し惜しみしない方が2の持ち味を発揮できます。
ジョーカー
主な特殊役:ワイルドカード
通常時の強さ | S |
革命時の強さ | S |
特殊効果の強さ | S |
総合的評価 | S |
全てにおいて最強です。通常時、革命時どちらにおいても最強、しかも他のカードの代替として使えるワイルドカード的側面もあります。
ジョーカーを用いて革命、ジョーカーを使って階段、単体でも2より強いカード(スペ3だけ気を付ければよい)と、様々な戦略をとれます。
しかし狙われやすいのも事実で、Qボンバーがあるルールではよく標的にされ、戦略が崩れることもあるので過信は禁物です。
ちなみに、禁止上がりの対象であることがほとんどであるのでそこは注意。
まとめ
以上、大富豪をカード別に考察していきました。
カードの特性を知れば、何が重要なカードで何が早急に捨てるべきカードかがみえてきます。
次回は、革命について考えていきたいと思います。
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