大富豪のローカルルールをまとめてみた

      2017/10/09

大富豪のローカルルールをまとめてみた

大富豪にはローカルルールがたくさんあります。

トランプゲームの中でも屈指の量で、地域が変わればルールを確認しなければ齟齬が発生するほどです。

自分も調べてみましたが、案の定知らないルールが山ほど出てきました。

ただ、大富豪の醍醐味と言えば、このローカルルールにあるといっても過言ではなく、ローカルルール一つで大富豪の戦略は大きく変わります。

ここでは出来るだけたくさんのローカルルールをまとめてみましたので、次大富豪をやるときには、普段とは違ったローカルルールを取り入れるのもいいかもしれませんね。

ちなみに基本ルールについてはこちら

※ちなみに以下の「メジャー」「マイナー」は筆者の主観なのであしからず。

※とても多くのローカルルールを扱うので、随時更新型を取ります。

大富豪の勝ち方(カード編)

メジャーなローカルルール

革命

条件:同一数字のカード4枚(以上)
例:
効果:ゲーム中のカードの強弱がジョーカーを除き逆転する。
具体的には
強:ジョーカー→3→4→5→・・・→A→2:弱
となります。

革命には様々なバリエーションがあります。詳しくは革命系にて解説しています。

大富豪で革命を起こすととにかく盛り上がります。A,2など今まで強かったカードを温存していた方が絶望するのもこのタイミング。

「日本大富豪連盟 公式ルール」の五大ルールの1つ。

8切り

条件:8を含むカードを出す
例:

効果:場が流れ、ターンを取ることが出来る
8を出すと強制的に場が流れ、ターンを取ることの出来る強力なカード。

細かなルールとして「シークエンスの中の8が8切りとして認められるかどうかがあります。

また、マイナーなローカルルールには、8切りと同じ(似たような)効果があるカードもあります。

「日本大富豪連盟 公式ルール」の五大ルールの1つ。

J(11)バック

条件:J(11)を含むカードを出す
例:
効果:そのターン中は革命状態(革命状態なら通常状態)となる。場が流れた後は元に戻る。
一時的に革命状態を引き起こすのがバックです。ただし、場が流れて次のターンでは元に戻っているのが特徴です。

スペ3(スペード3)返し

条件:ジョーカー1枚が出されたとき

効果:スペード3を出すことが出来る

最強カードであるジョーカーに対抗できる手段として一番有名なのがこのスペード3返し、通称「スペ3」でしょう。このルールが、ジョーカーの抑止力となっています。

「日本大富豪連盟 公式ルール」の五大ルールの1つ。

縛り(ロック)

条件:同じスートのカードが続けて出されたとき

効果:ターンが終わるまでそのスートしか出せない

たとえば図のようにスペード3に対しスペード6が出されると、以降のプレイヤーは場が流されるまでの1ターンはスペード以外のスートのカードを出すことが出来ません。

また、2枚以上では原則2枚ともスートが一致していれば縛りが発動します。

こちらもバリエーションが豊かなので、詳しくは縛り系をご覧ください。

「日本大富豪連盟 公式ルール」の五大ルールの1つ。

都落ち

条件:大富豪だったプレイヤーが大富豪になれなかったとき

効果:大貧民に転落する

大富豪であるプレイヤーが次のゲームでトップをとれなかったら一気に最下位に転落する、という非常に厳しいルールになっています。このルールの有無は結構大富豪の戦略を大きく変えます(都落ちありのルールだと「いかに大富豪を蹴落とすか」という戦略が加わる)

細かいルールとしては後述する禁止上がりしたプレイヤーと都落ちしたプレイヤーはどちらが優先して大貧民になるか、という問題があります。
基本的には禁止上がりが優先的に大貧民になるらしいです。

「日本大富豪連盟 公式ルール」の五大ルールの1つ。

禁止(反則)上がり

条件:ある特定のカードを出して上がる

効果:上がった順番にかかわらず大貧民になる

禁止上がりによく指定されているカードは
ジョーカー
2(革命時の3)
8(8切り)
が主流で、他、J(11)スペ3など特別な効果を持つカードが禁止上がりに指定されていることがあります。

禁止上がりが複数いた場合は、先に禁止上がりしたプレイヤーから大貧民、貧民・・・と当てられます。

普通、禁止上がりの処理を行った後に都落ちの処理が行われます。

シークエンス(階段)

条件:スートの一致している3枚以上の連続したカード

効果:出すことが出来る。またそのターンはシークエンスでないと出せない。

階段を出すことを認めるか、ということです。4枚以上になった場合に革命になるかどうかはローカルルールによります(階段革命)

ややマイナーなローカルルール

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5飛び(5スキップ)

条件:任意の5を出す

効果:次の人がスキップされる。

まるで「UNO」のスキップと同じような効果を発揮します。ちなみに2人の時に出すと8切りと同じく場が流れます。

普通は、5の出した枚数に比例してスキップされる人数も増えていきます。ただし、5を2枚出したとき、「2人飛ばす」のか「2回スキップする(4人の場合なら自分に戻ってくる)かどうかも微妙に変わってきます。
ちなみにスキップした結果、自分に戻ってきた場合は、「一周した」という判断で、場を流すことができます。

7渡し

条件:任意の7を出す

効果:次のプレイヤーに任意のカードを渡すことが出来る

7を出すと、次のプレイヤーに不要なカードを押しつけることが出来ます。いらないカードを処理出来る上、相手の妨害も出来る有能なカードです。

よく7渡しでいらないカードを渡して上がり、というやり方も存在します。
普通、渡せる枚数は7を出した枚数と同じであることがほとんどです。

9リバース

条件:任意の9を出す

効果:回り方が変わる

まるでUNOのリバースのように、9を出すと、右回りが左回りに、左回りなら右回りになるのが9リバースです。

ただし、ローカルルールによっては奇数枚でないと適用されない場合もあります。

10捨て

条件:任意の10を出す

効果:カードを除外することが出来る

10を出すと、不要なカードを捨てることが出来ます。出しにくいカードは10捨てで処理すると非常に旨味になります。

ちなみに、捨てる枚数は10を出した枚数と同じなのが普通です。

Qボンバー

条件:任意のQを出す

効果:プレイヤーは任意の数を宣言し、宣言した数を持つプレイヤーは全員強制的に捨てられる

出したプレイヤーが言った数のカードを持つプレイヤーが強制的に捨てられるQボンバー。

図ならば、Qを出したプレイヤーが「2」と宣言しているので、2を持っているプレイヤーは2を勝手に捨てられる、という感じですね
使い方によっては強力なカードで、自分の不要なカードを宣言する10捨て的な使い方もあれば、図のように強力なカードを捨てさせる、といった使い方も出来ます。

普通、Qを出した枚数分、数を宣言することが出来ます。

4止め

条件:8切りを出したとき、8の2倍の枚数の4を出す

効果:8切りの効果を無効にし、4を出したプレイヤーがターンを取る

8切りに対抗できるほぼ唯一の手段がこの4止めです。8切りはかなりメジャーですが4止めは結構採用されていないところも多いです。
8切り1枚に対しては4を2枚、8切り2枚に対して4を4枚出すことで、返すことが出来ます。

4が使いにくいカードであるのが難点。

砂嵐(33返し)

条件:任意の3のスリーカードを出す

効果:1.どんなカードに対しても出すことが出来る,2.スペ3返しと同じ効果

砂嵐(33返し)ですが、ルールによって2つの効果、またはその両方があります。一つ目がどんなカードに対しても出すことが出来る、というものです。要は、ジョーカー以上の最強カード、という意味になります。

“どんなカード”ですから、ペアで回していてもシークエンスだろうと出すことが出来ます。

もう一つは、スペ3返しと同じく、ジョーカーのシングルに対して返すことが出来るカードになります。

このルールが適用されているときは、ジョーカーの扱いは慎重に。

革命系

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革命返し

条件:革命直後、または革命中に再度革命の条件を満たす

効果:カードの階級が通常状態に戻る

革命直後、または革命中に再度革命を起こすことで、革命状態が元の2が強い通常状態に戻ります。

普通は、革命の条件を満たしたら即時で革命になるので、この図のように直後で革命返しをしたい時は革命状態で強いランクのカードでないと返せません(たとえばAを4枚持っていてもこのターンでは返せない、ということ)。

階段革命

条件:階段(シークエンス)を4枚以上で出す

効果:革命が起こる

4枚以上ならば同一数字のカードでなくても階段でも有効であるとするのがこの階段革命です。このルールがあると、革命が起きる可能性が高まります。結構メジャーなルールだと思います。

クーデター

条件:9を3枚出す

効果:革命が起こる
クーデターとは、9のみは3枚でも革命を出せる、というルールです。
9リバースを採用している場合は、同時に回り方も変わります。

大革命

条件:2を4枚出す

効果:革命が起き、出したプレイヤーは手札の枚数にかかわらず上がれる

大革命とは、2を4枚出すことを条件とし、なんと出した瞬間に上がれる、という超強力な付帯効果が付いています。

もっとも、大富豪でも無い限り出すのは厳しい気がしますが・・・・・・。

宗教革命

条件:Kを3枚出す

効果:(ジョーカー除く)Qが最強となり、以下J→10→・・・・・・→2→Aとなる、また親が偶数を出したときは偶数のみ、奇数を出したときは奇数のみ出せる

宗教革命は革命の中ではやや特殊で、まずカードの強さがQがトップ、最弱がAになります。

もう一つ付帯効果として、親が偶数を出したときは奇数が出せず、奇数の時は偶数が出来ない、という縛りが追加されます。

これにより思わぬ展開が生まれることも。

ナナサン革命

条件:7を3枚出す

効果:革命が起こる
3枚で革命は、9ではなく、7の場合もあります。
7渡しを採用している場合は、それも同時に適用されます。

ジョーカー革命

条件:ジョーカー2枚を出す

効果:革命が起こる
ジョーカーが2枚あるルールでは、ジョーカー2枚の同時出しで革命が起こります。ジョーカー2枚をこのように使うのは相当贅沢ですが・・・・・・。

革命選択

条件:革命条件を満たしたとき
効果:出したプレイヤーは革命状態か通常状態のままか選択できる

革命かただの4枚(以上)のカードにするかを選べるのがこの「革命選択」。無理に革命はせず、でも4枚以上出したい時にこのルールが効いてきます。

まあでも、盛り上がり的には革命した方がいいのでしょうけど・・・。

飛び連番革命

条件:同じ数だけ開いた同じスートの4枚以上のカードを出す
例:

効果:革命が起こる
「3・6・9・Q」や「5・7・9・J・K」などのように同じ数だけ開いた同じスートのカードを出すことを「飛び連番」と言います。4枚以上で有効で、革命が起きます。

オーメン

条件:6を3枚出す

効果:革命が起き、以降このゲームでは革命返しができず、その他カード効果も起こせなくなる

オーメンは6を3枚出すことで革命を起こせるのですが、クーデターナナサン革命と違い、オーメンが起きたゲームでは、ローカルルールのほとんどが消し飛びます。
8切りもJバックもスペ3返しも消滅します。

単純に手札の強弱だけで勝負せねばならないので、戦略が意味を成さなくなります。

絶対革命

条件:数字と同じ数のカードを出して革命を起こす

効果:出されたカードをトップに階級が逆順で決まる

図のような「5」の「5枚」革命やジョーカー2枚を用いて「6」の「6枚」革命など、数字と同じ数のカードを出して革命を起こすと、カードの階級が変化します。

図のように、5による絶対革命の場合、5(0枚)をトップに、4→3→・・・・・→7→6となります。実際は4がトップになります。

融合革命

条件:前の人のカードに自分の手札のカードを組み合わせることで革命の条件を満たすとき

効果:革命が起きる。ただし、自分は1ターン、前のプレイヤーは2ターンの間カードを出すことが出来ない

融合革命はなんと前のプレイヤーとの組み合わせで革命を起こすことが出来ます。革命が起きる確率がグンと上がりますね。ただやっかいなのが付帯効果のカードが出せない効果が、大富豪的には痛手です(特に前のプレイヤーが)。

ペアやスリーカードに対する牽制になるでしょう。

超革命

条件:5枚以上で革命を起こす

効果:以降、革命が起こせなくなる(革命返し無効)

5枚以上で革命すると、超革命で、革命状態がロックされ、以降ゲーム終了まで通常状態に戻ることはありません。たとえ革命条件を満たしても無効になります。

テポドン

条件:同一数字のカード4枚にジョーカー2枚を含めた6枚を出す

効果:その時点で残り手札にかかわらず上がれる

ジョーカー2枚に同一数字4枚、という非常に条件が厳しいですが、出せば問答無用で上がることが出来ます。

ただしジョーカーが2枚あるルールでないと出来ません。

死の宣告

条件:4を4枚出して革命する

効果:任意のプレイヤーを指名できる。指名されたプレイヤーは次ターン以降パスをした瞬間に手札にかかわらず大貧民となる

死の宣告にふさわしく、かなり理不尽なローカルルールです。

4の4枚出しによる革命のみ適用され、出したプレイヤーは任意のプレイヤーを指名することが出来ます。指名されたプレイヤーは「死の宣告」がされた、ということで、次のターンから1度もパスが出来なくなります。したら大貧民確定。

4の宣告をするプレイヤーは「死神」としか思えませんね。

核爆弾

条件:6枚以上で革命を起こす

効果:以降、革命が起こせなくなる(革命返し無効)

超革命と似たようなルールです。こちらの方が条件厳しめで、6枚以上でないと適用されません。

縛り系

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数(字)縛り

条件:前のプレイヤーのカードに対し1つだけランクの強い数字のカードを出す

効果:以降、場が流れるまで1つだけランクの強いカードしか出せなくなる

たとえば、図のように前のプレイヤーの4に対して5を出すと、次のプレイヤーは6しか出せません。

このルールによって普段ならターンを取られそうな弱いカードでもターンを取れたりすることがあり、とても面白い展開を生みます。

激縛り

条件:縛り(マーク縛り)数字縛りの両方の条件を満たす

効果:同一スートかつ1つだけランクの強いカードしか出せなくなる

この図のように、♥5に対し、♥6を出すと、激縛りが発生し、出せるカードは♥7のみとなります。

かなり出すのが難しく、激縛りが発生すると高確率でターンが取れます。

色縛り

条件:前のプレイヤーと同じ色のカードを出す

効果:以降、場が流れるまで同色のカードしか出せない

図のように黒色のカードが2つ続いたら、それ以降は黒色のカード、つまりスペードかクラブしか出せなくなります。

逆に赤(ハートやダイヤ)色での縛りもあります。

片縛り

条件:ペア以上で、片方のみ縛りの条件を満たすとき

効果:片方のみ縛りが適用される

上図のように、♥5♣5に対し、♥10♦10と出すと、ハートのみ(マーク)縛りの条件を満たすので、以降のプレイヤーは、ペアの時にハートのカードを含まなければならない、ということです。

このルールがない場合、両方とも縛りの条件を満たして初めて「縛り」となります(片縛りと区別つけるために「両縛り」と言う場合もある)

数字別

3

スペ3(スペード3)返し

こちら(メジャー)

砂嵐(33返し)

こちら(ややマイナー)

ゾンビ

条件:3を3枚出したとき

効果:捨て場から任意のカードを1枚選んで他プレイヤーに押しつける事が出来る

3のスリーカードで、捨て札からカードを押しつけるゾンビ。恐らく捨てられた(死んだ)カードが復活していく姿が”ゾンビ”と言われる所以でしょうか。

7渡しに似ていますが、7渡しは自分の手札、ゾンビは捨て札、という違いがあります。

サルベージ

条件:3を出して場が流れた時

効果:捨て場から1枚カードを手札に加えることができる

3を出してターンを取ったときにサルベージが発生し、捨て札から好きなカードを1枚手札に加えられます。もし捨て場にジョーカーがあれば、それを拾うことも可能です!

このようなルールは他にも「サタン」が該当します。

4

4止め

こちら(ややマイナー)

シーフ

条件:4を3枚出す

効果:利き手側のプレイヤーがその時点で持つ最強のカードを大貧民なら2枚、貧民~富豪なら1枚貰える(大富豪は0)

次のプレイヤーではなく、”利き手側”なのがポイント。つまり左利きなら左となりの人間が対象となります。
その時点で最強のカードを貰えますので、もし相手がジョーカーを持っていればジョーカーを強奪できます。

デス(DEATH)

条件:4を3枚出す

効果:自分以外のプレイヤーはその時点で最強のカードを強制的に捨てさせることができる

これも中々凶悪な効果を持っています。出した瞬間に、出したプレイヤー以外はジョーカーだろうと大切に温存していた2だろうと強制的に捨てられます。

4切り

条件:4を出す

効果:場が流れる

これは8切りと同じですね。

終焉のカウントダウン

条件:大貧民が4をシングルで出す

効果:4以上の”パスカウンター”を宣言できる。誰かがパスするたびにカウンターが1ずつ減っていき、0の時にパスしたプレイヤーは手札にかかわらず大貧民となる

終焉のカウントダウン、という名の通り、大貧民が4を単品で出した時、パスカウンターを4以上の数字で宣言でき、誰かがパスするとカウントダウンのごとく減っていき、0になった時にパスすると、大富豪だろうと大貧民が確定する恐ろしいルールです。

パスの戦略が鍵になってきます。

死の宣告

こちら(革命系)

5

5飛び(5スキップ)

こちら(ややマイナー)

赤い5

条件:ハートの5もしくはダイヤの5を出す

効果:誰かプレイヤーと手札を組み合わせて、同数に分けなくてはならない。

赤色(♥or♦)の5を出すと、任意のプレイヤーと手札を合成し、シャッフルした上で枚数が均等になるように分けなければいけません。

このルールによって、手札のシャッフルが起こりえるので、誰でも大富豪のチャンスが生まれますね。

5色縛り

条件:5を出す

効果:そのターンでは5を出した色のカードしか出せない

1枚で色縛り、といったところでしょうか。

前にどんなカードが出されていたとしても、(♥or♦)の5なら(♥or♦)のみ、逆に♣や♠ならその2つしか出せなくなります。

6

ろくろ首

条件:6のペアを出す

効果:8切りと同じく、場が流れる

8切りと同じく、6のペアでも場を流してターンを取ることが出来ます。6は通常でも革命時でも使いにくいのでありがたいですね。

似たようなルールに「救急車」があります。

オーメン

こちら(革命系)

6切り(革命時)

条件:革命時に6を出す

効果:8切りと同じく、場が流れる

革命時には、8に代わって6がその役を担うことがあります。このルールがあるときは6切りを期待して残しておくのも手。

サタン

条件:6のスリーカードを出す

効果:捨て札から1枚好きなカードを拾える

サルベージ」と同じく、スリーカードを出したとき、捨ててある場から任意のカードを取ることが出来ます。もし強力なカードが捨ててあったら是非拾いましょう。

6戻し

条件:Jバックの時、6を出す

効果:Jバックの効果が消える

Jバックの時、6を出すことでJバックが解除され、もとの状態に戻ります。

性質上、通常時のみ有効です。

Jバックで3を出そうと思ったプレイヤーに嫌がらせが出来ます。というかほぼそれが存在意義。

7

7渡し

こちら(ややマイナー)

ナナサン革命

こちら(革命系)

7切り(革命時)

条件:革命時に7を出す

効果:8切りと同じく、場が流れる

革命時には、8に代わって7がその役を担うことがあります。このルールがあるときは7切りを期待して残しておくのも手。

7付け

条件:任意の7を出す

効果:7と一緒に他のカードを捨てることが出来る

10捨てに似たルールで、不要なカードを一緒に処理できるルールです。

さらにローカルで「7よりランクが高いカードのみ付けられる」「どんなカードでも付けられる」と分かれるようです。

ブラックセブン(革命時)

条件:革命の時

効果:♠7、♣7が3より強い(ジョーカーより弱い)カードとなる

普段、革命時は3が数字の中では最強ですが、その上に♠7、♣7が来るようになります。ただし、♠7、♣7に対しジョーカーは出せます。

ちなみに通常時は6以上8以下のただの7です。

レッドセブン(通常時)

条件:通常時

効果:♥7、♦7は2よりも強い(ジョーカーより弱い)カードとなる

先ほどのブラックセブンとは逆に、非革命状態では7、)7が2より強いカードとして君臨することになります。

ただし、ジョーカーはこの2枚のカードの上に載せることができます。

黒7

条件:♠7or♣7を含むカードを出す

効果:捨て札から出した数だけランダムでカードをひかなくてはならない

♠7や♣7を含むカードを出すと、捨て札から”ランダム”でカードを引かなければなりません。

サタンなどとは違い、捨て札から自由に選ぶことは出来ないため、どちらかというとペナルティ色が強いルールになっています。

ただ、7渡しが重複し、効果が「黒7→7渡し」の場合、もし不要なカードを掴まされた場合は即座に渡す事が出来ます。

7カウンター

条件:8切りが出されたとき、♦7を出す

効果:8切りの効果を無効にする(場は流れず、ターンは続行)

4止めに似たルールですが、あくまでも8切りの効果が無効になっただけで、次のプレイヤーは♦7が出された状態からリスタートすることになります。

ラッキーセブン

条件:7のスリーカードを出したとき、誰もそれに対抗できない場合

効果:残り手札にかかわらず上がれる

7のスリーカードを出した時、そのまま場が流れる事があれば問答無用で上がることが出来るのがこのラッキーセブンです。

本当にこれで上がれたらラッキーですね。中盤以降ならスリーカードが対抗される可能性も低く、狙い目です。

8

8切り

こちら(メジャー)

9

9リバース

こちら(ややマイナー)

クーデター

こちら(革命系)

救急車

条件:9のペアを出す

効果:8切りと同じく、場が流れる

ルール的には「ろくろ首」と数字が変わっただけで内容は同じです。

銀河鉄道

条件:9のスリーカードを出す

効果:捨て場からランダムで2枚引き、手札の中の不要なカード2枚と交換することが出来る

捨て札から適当に2枚引き、それを含めたいらないカードの中から2枚捨てる事が出来ます。
7渡し10捨てと同じく、不要なカードを処理出来るのがいいですね。

9シャッフル

条件:9のペアを出す

効果:席順を自由に決められる

9のペアによって席順を自由に変更することが出来ます。一般的には大富豪の次のプレイヤーは有利(大富豪がターンを取り、カードのランクが高くなる前に出せるので)とされているので、そのように自分を配置すると多少有利になります。

9戻し

条件:任意の9を出す

効果:前のプレイヤーに不要なカードを渡す事ができる

7渡しに似たルールですが、7渡しが次のプレイヤーにカードを渡すのに対し、9戻しでは前のプレイヤーにカードを渡します。

10

10捨て

こちら(ややマイナー)

10飛び

条件:任意の10を出す

効果:5飛びと同じ効果
5飛びと同じく、相手をスキップさせることが出来ます。

10返し

条件:8切りが出されたとき、全く同じスートの10を出す

効果:8切りを無効化し、10を出したプレイヤーがターンを取る(4止めと同じ効果)

8切りに対し、同じ枚数・同じスートの10を出すことで、8切りに代わって場を流すことが出来ます。

8切りに対する数少ない抵抗手段の一つ。

J(11)

J(11)バック

こちら(メジャー)

強化J(11)バック

条件:Jのスリーカードを出す

効果:出したターンとその次のターンが革命状態となる

強化イレブンバックでは普通のJバックの効果に加え、その次のターンも革命状態になります。

ただしそのターンが終われば状態は元に戻ります。

Q(12)

Qボンバー

こちら(ややマイナー)

Qラブ

条件:任意のQを出す

効果:捨て札からカードを出した枚数分拾える

サルベージ」「サタン」の上位互換的ルールです。前述の2つがいずれもスリーカードでないと成立しないのに対し、こちらのQラブは1枚で効果を発揮できる上に、捨てた枚数分拾うことが出来ます。

Q解き

条件:縛り状態でQを出す

効果:縛りが解除される

縛りが解除されるのがQ解き。ちなみにこのルールが適用されているときは、縛り状態を無視してQを出しても良いそうです(♠縛りであっても♣Qを出して縛りを解除できる)。

ブラッディメアリ

条件:1.Qのスリーカード、2.Qを含むカード(ペア以上)

効果:1.出したプレイヤー以外全員は手札から最も強い2枚を捨てなくてはならない。2.ジョーカーを強制的に捨てさせ、あらゆるローカルルールを無効にする(≓オーメン)

文献によって同名のルールが2種類出てきましたので両方解説します。

1つめが「Qのスリーカード」を発動条件とし、効果が「出したプレイヤー以外のプレイヤーは手札から最も強い2枚を捨てなければならない」です。2やジョーカーといった強力なカードが強制的に捨てられるので、早めに使っておいた方がいいでしょう。

2つめが、「Q単体以外(ペア・スリーカード・階段など)」を発動条件とし、効果が「ジョーカー強制捨て+特殊ルール(8切り・革命・縛りなど)全廃止」です。オーメンにも同じように特殊ルールの廃止が存在します。

ただし、後者のルールに対しては、後述する「ジャンヌダルク」によってこの効果が無効になる可能性があります。

ジャンヌダルク

条件:1.Qのスリーカード、2.Qを含むカード(ペア以上)

効果:1.次のプレイヤーは手札から最も強い2枚を捨てなくてはならない。2.ブラッディメアリを無効化する(特殊カード・ルールの復活)

こちらも2種類あります。恐らくブラッディメアリとジャンヌダルクは関連しているものと思われます。

前者のルールは「出したプレイヤー以外全プレイヤー」が「次のプレイヤー」に変更されました。

後者のルールはブラッディメアリが発動しているとき、もう一度Qを含むペア以上のカードを出すと、特殊ルールが復活します。

K(13)

宗教革命

こちら(革命系)

キング牧師

条件:任意のKを出す

効果:全プレイヤーに手札から任意のカードを隣のプレイヤーに渡す

キング牧師は、言ってみれば「全員7渡し」です。

だしたKの枚数分渡します(枚数が足りなければ全部渡すことになる)。

王の特権

条件:Kのスリーカードを出す

効果:左右いずれかの手札と丸ごと交換することが出来る

意外に使いどころが難しい「王の特権」。交換相手によっては逆に損な手札を得ることになるので注意。

女装

条件:Qを出すとき

効果:Kを付随して出すことが出来る

要はキング限定の「7付け」といったところでしょうか。付随して出しているのでキング牧師など他のキングの効果も発揮されます。

アーサー

条件:Kのスリーカードを出す

効果:ジョーカー単体の強さが10以上J以下(革命時はJ以上10以下)になる

きわめて稀なジョーカーの強さを変えるルールです。10とジャックの間、というのがもどかしい。

ネロ

条件:Kのスリーカードを出す

効果:他人の手札の中で1枚好きなカードを貰える

Qラブ」とは違い、捨て札からでなく他人の手札から任意にカードを徴収できるルールです。もしジョーカーを持っているプレイヤーがいればジョーカーを徴収可能です。

K飛び(スキップ)

条件:Kを出す

効果:5飛びと同じ効果

10飛びと同じく、スキップ効果が5以外のカードにある場合があります。

Kリバース

条件:Kを出す

効果:9リバース
こちらも同様ですね。

A

闇市

条件:Aのスリーカードを出す

効果:適当なプレイヤーを指定し自分の不要なカード2枚と相手の最強カード2枚を交換できる

Aのスリーカードによって大富豪⇔大貧民間の交換のようなことが行うことが出来ます。出来れば大富豪相手にこれをやると痛快です。

A税収

条件:直前のカードがある状態でAを出す

効果:Aを出す前のカードを貰える

前の人が出したカードを貰えるのがA税収。カードが減らない上に基本的にAより小さいカードを貰うことになるので普段だとあまりうまみがありません。

しかしローカルルールを盛ると、弱いカードでも付随する効果が強力だったりしますし、前の人のカードを拾ったことでスリーカード・革命などが狙える可能性があって意外に侮れません。

次期エース

条件:Aを出す

効果:場が流れた時、Aを出したプレイヤーが親になる

どんな展開になろうとも親を確定させるこのルール。2を出してもターンが取れないので、出すメリットがなく、実質8切りみたいになります。

2

大革命

こちら(革命系)

スペ2(革命時)

条件:革命時に単体のジョーカーが出されたとき

効果:スペ3返しと同じ効果

革命時はスペ3の役割を担うのは♠2、ということでスペ3ならぬスペ2返しというルールがあります。この場合は革命時にはスペ3は機能しないとすることが多いです。

2バック

条件:2を出す

効果:Jバックと同じ効果

2バックを導入すると、2でターンを取れなくなりますからほとんど2の最強性がなくなります。

ただ、2バックのせいで革命時にはジョーカーを除いて初手2が最強になります。

ジョーカー

ジョーカー革命

こちら(革命系)

その他マイナーなローカルルール

ダウンナンバー(逆縛り)

条件:あるカードより同じスートでかつ1つだけ弱いカードを持っている

効果:そのカードを出すことが出来る
上図のように、クラブの6に対して1ランク弱くかつ同じスートのクラブの5を出すことが出来る、というルールです。

ちなみに激縛りを採用していると、ダウンナンバー×激縛りで、上の図だと、クラブの4かジョーカーしか出すことが出来なくなります。

これを「逆縛り」と呼ぶこともあります。

エンペラー

条件:親で、全てスートの違う4枚階段を持っているとき

効果:そのカードを出すことが出来る
上図のようにスートが全て異なる4枚階段は特別に出すことが出来ます。

このとき階段革命を採用していれば、革命となります。

下克上

条件:大貧民が1位(大富豪)で上がる

効果:貧民が富豪に、富豪が貧民に、大富豪が大貧民になる

大貧民がトップで上がると「下克上」で、次ゲームの階級はちょうど反転したものになります。
ローカルルールを駆使すると、意外に難しいことでもないのが大富豪の良いところ。

京落ち

条件:富豪が1位になれなかった場合

効果:大貧民に転落する(ただし都落ち下克上が優先)

富豪が大富豪に上がれなかったら大貧民に転落する「京落ち」。「都落ち」とセットで運用することが多く、そうなると大富豪と富豪のどちらかは必ず大貧民になるので、かなり熾烈な争いになり、とても熱くなれるでしょう。

天変地異

条件:貧民・大貧民に配られたカードにJ以上のカードが存在しないとき

効果:交換相手(貧民なら富豪、大貧民なら大富豪)と全カード交換する

配られた時点で3~10までしかない、という状態の場合、交換相手と全カード交換できるのが天変地異。ただ3~10にカードが密集していると、革命も視野に入り、革命で逆転、ということもしばしば。

スペード返し(スペードロスト)

条件:特殊な効果のあるカードが1枚で出されたとき、同数字のスペードのカードを出す

効果:そのカードが持つ特殊効果が無効化される

8切りJバックなどのカードに特殊効果のあるカード1枚で出したとき、同じ数のスペードカードで無効化することが出来ます。
たとえば、♣Jに対し♠Jを出すことで、Jバックをなかったことに出来ます。

物資救援

条件:大貧民が一度だけ

効果:場に出されたカードを自分の物にする事ができる

場に出されたカードを大貧民は一度のみ貰えます。もらったカードで革命なり特殊効果を発動させるのが良いでしょう。

絶対王政

条件:カード交換時

効果:大富豪は富豪と1枚、貧民と2枚、大貧民と3枚それぞれカードを交換する。それ以外は交換しない

普通は、大富豪と大貧民、富豪と貧民が交換相手ですが、大富豪を頂点とする「絶対王政」は、かなり大富豪に有利なルールになっています。
おそらく都落ちなどもし大富豪になれなかった場合のペナルティは用意しておく必要があります。

王政防衛

条件:3連続(以上)で大富豪になった

効果:大貧民からもらうカードを1枚増やす

3連続で大富豪になったプレイヤーのご褒美として、大貧民から貰えるカードが増え、ますます有利になります。

モノポリー

条件:同じスートのA~Kがそろっているとき

効果:問答無用で上がれる

ものすごい低確率ですが、同じスートのA,2…,Kで手札が構成された場合、麻雀の天和のように上がることが出来ます。

独占禁止法

条件:大富豪が交換後、2+ジョーカーの枚数が5枚以上

効果:2を他のプレイヤーに不要なカードと交換しなければならない

2とジョーカーを独占しがちな大富豪に待ったをかけるのが「独占禁止法」。このルールで、大富豪といえど4枚までしか最強カードを持たなくなるので富豪以下が上がりやすくなります。

ギロチン

条件:大貧民が決めた規定パス回数を超えてパスをする

効果:パスしたプレイヤーが大貧民となる

ゲームを始める時に、大貧民は11回以上で、パスの回数を決めることが出来ます。たとえば15回なら、15回目にパスしたプレイヤーが大貧民になります。

一種のカウントダウンですね。戦略的なパスが増えてきそうです。

大富豪の余裕

条件:大富豪のプレイヤーの1巡目

効果:カードを出すことが出来ない

大富豪のハンディキャップとして、1巡目だけはカードを出すことが出来ません。カードを出さなくてもいい、という余裕の表れですね。

富豪以下はこのターンを有効に使えると大富豪になれる可能性がぐっと上がります。

ゲリラ兵

条件:前のプレイヤーが出したカードと同じ数字のカードをより多く持っているとき

効果:自分の手番で、それを捨てる事が出来る

たとえば、前のプレイヤーが6を1枚出して、自分が6のペアを持っている時、自分の手番で、その6のペアを捨てる事が出来ます。

性質上シングルの時にしか発生しませんが、ペアがシングルの時に出せるので比較的早く終わることが出来ます。

どかん

条件:場に出たカードの合計値が自分の手札のカードの合計値

効果:残り手札にかかわらず上がれる

場に出たカードの合計値が自分の手札のカードの合計値と等しい場合、 そこで手札を公開することで、(正しければ)上がることが出来る。

ここでの合計値は2つの解釈があり、1つは「カードの枚数の合計」であり、もう1つは「カードの数字の和の合計値」であります。

どちらでもかまいませんが、ルールを付けるときはどちらなのかしっかり決めておく必要があります。

ジョーカーは単体では「0」として扱って良いと思います。

まとめ

ネット上にあがっているローカルルールを羅列してみましたが、さすがに多すぎですね。

とりあえずは「メジャーなルール」「ややマイナーなルール」に階段革命と革命返しくらいを入れるだけで大富豪は十分楽しめると思います。

これらのマイナーなローカルルールは、普通の大富豪に飽きた方々、大富豪に新たな刺激を求めている方々におすすめしたいと思います。

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