エコーチェンバー現象とは?

   

エコーチェンバー現象とは?

皆さん、「エコーチェンバー(現象)」というものをご存知ですか?

私は恥ずかしながら最近になるまで知りませんでした。

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エコーチェンバーとは

まず、エコーチェンバーとは「Echo Chamber」という綴りでありまして、Echoはエコー、つまり反響とか共鳴とかそういう意味です。そしてChamberは部屋という意味です。
部屋といえばroomも同じ意味を持っていますね。

ちょっと本題からずれますがroomは一般的な”部屋”、chamberは特別な目的で使われる”部屋”のことを指すそうです。

話を戻しまして、つまりエコーチェンバーというのは、一般的には「反響室」「反響音や残響音などを録音するための部屋」という意味になります。

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「ネット上のエコーチェンバー」

ネット上では、SNSや、ブログ・Youtube・ニコニコ動画・ヤフーニュースなどのコメントなどで発信した情報(意見や感想など)が、反響してそっくりな意見が集まり、いつしか同じ意見の人たちばかり集まり、そこには異なる意見は異端として認めないという雰囲気が形成され、本来は開かれていて、異なる意見を取り入れるべき”議論”が雰囲気によって閉鎖された現象・・・・・・それをエコーチェンバー(現象)と言います。

たとえば、ある人が、右翼的な発信をしたとしましょう。するとその周りで「いいね!」であったりリプライを返したりするのは同じの方々がほとんどでしょう。そこでは右翼万歳みたいな、そんな雰囲気が形成され、たとえばそこにリベラル派な方が意見を申したとしても、「お前は(俺らの)敵だ」と一方的に追い出されてしまいます。

そうして、偏った意見ばかりが集まり、その中のいる方々は、同じ意見の人たちの話を聞いて、「やはり俺(俺たち)は正しい」となってしまいます。

これにどういう問題が発生するのかというと、異なる意見の人たちを排除し、同じ意見ばかりの人たちと交流することによって、視野が非常に狭くなり、また異なる意見を取り入れるという柔軟性が失われます。

ではどうすればいいのか。解決策は単純で、自分と異なる意見を逃げずに(排除せずに)取り込むことなのだが、これが難しい。

そりゃそうです。誰もが、実際はともかく、自分は正しいと思いたいというのは自然ですし、自分にとって不都合な意見は、たとえ事実であっても受け入れがたいものです。

しかも、今のネットはものすごく多様化かつ上手くできていて、
人はクリックするかしないかを選択できるのですから、わざわざ自分に不都合な意見が書かれている記事を進んで見ようとする人は少ないですし、SNSだとブロック機能などもありますから、いとも簡単にシャットアウトできます。

そもそもネット側が「あなたのおすすめ」と称して自分に都合の良い情報が優先的に回されてくるのですから尚更です。ネットを利用する企業の方々はその人の興味を引くような話題を優先的に回すことで少しでも買ってもらったり使ってもらったりしてもらわないと商売にならないのですから、ビジネス的には当たり前のことかもしれませんが・・・・・・。

難しいです。人間が自分の都合の意見を、それがたとえ真実でなかったとしても取り入れて、不都合な意見を、たとえそれが真実だとしても受け入れにくいのは、半ば本能のようなものでしょうし・・・・・・。

私もあなたもエコーチェンバーの中に・・・・・・?

私も今、エコーチェンバーの渦の中にいると思います。自分を客観的に見ることの難しさを体で、心で感じています。

確かに、エコーチェンバーの状態から抜け出すのは、やりたくもない課題を取り組むようなもので、やりたいと思えるひとはまずいません。共感してくれる人がいる方が気持ちも楽で、ウキウキした気持ちになるでしょうし。

だから、そこから完全に抜け出せ、とは誰も言えません(なぜならみんなそうだから、言ってしまうと「じゃあお前はどうなんだ」と言われてしまうから)

ただ、自分はそういう状態(異なる意見を無条件に排除し、非常に偏った意見ばかり集めている状態)になっているかもしれない、と自覚することはできると思う。

ちょっと一歩引いて、自分が今どういう状態なのかを時々でいいから確認するといいかもしれませんね。

あまりアドバイスになってなくて申し訳ございません。

・・・・・・これは自分に対してもそう言い聞かせています。

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