MARCHと関関同立を順位付けするとどうなる?
2019/11/06

関東の難関私立大学をまとめた、MARCH。
一方で、関西の難関私立大学をまとめたのが、関関同立。
この2者についてランキングを見ていきたいと思います。
目次
そもそも、MARCH、関関同立って?
そもそも、MARCH、関関同立の意味が分からない、という方もいらっしゃるかもしれませんので、解説しておきます。
MARCH
- M:明治大学
- A:青山学院大学
- R:立教大学
- C:中央大学
- H:法政大学
この5大学の頭の文字をとって「MARCH」といいます。
恐らく「March(3月)」と掛けているのだと思います(私立の合格発表がたいてい3月なので)
関関同立
- 関:関西大学
- 関:関西学院大学
- 同:同志社大学
- 立:立命館大学
以下の関西にある4つの私立大学を総称して「関関同立」と言ったりしています。
この4大学は交流組織も多数存在しており、事実上、公式と言ってもいい感じです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
偏差値でのランキング
偏差値、といっても多数のサイトが存在します。
どのサイトを参照するのかによっても偏差値は容易に変わってしまうのですが、ここでは、こちらのサイトのものを使用しました。
また、文系と理系では受験する学生の層がまるで違いますので、分けて発表します。
文系
1位:明治大学:64.6
2位:立教大学:64.5
3位:同志社大学:64.4
4位:中央大学:63.6
5位:青山学院大学:63.2
6位(タイ):法政大学:61.0
6位(タイ):立命館大学:61.0
8位:関西学院大学:60.0
9位:関西大学:59.6
まずはMARCH、関関同立の学生の大部分を占めるであろう文系部門ですが、MARCHの方がやや偏差値的には高めに出ています。
関関同立としては同志社は明治・立教といったMARCH上位に食らいついていますが、それ以外の大学は法政などのMARCH下位と同じかそれより少し下、といったところですね。
とはいえ、これは平均値であり、看板学部や定員が少ない学部や入試制度なら偏差値は跳ね上がります。
現に、ここでは最下位の関西大学でも、外国語学部なら64の偏差値が要求されます。
文系で順位を形成するなら、
明治=立教=同志社≧中央=青学>法政=立命館≧関学=関大
といったところですね。
理系
理工学部や情報科学部のような理系学部だとどうなるのでしょうか。
ちなみに、MARCHの理系に関してはこちらが詳しいです。
1位:同志社大学:63.0
2位:明治大学:62.5
3位:立教大学:62.0
4位:中央大学:60.0
5位:青山学院大学:59.0
6位:立命館大学:57.5
7位:関西大学:57.0
8位:法政大学:56.3
9位:関西学院大学:56.0
理系の場合、トップになるのは同志社大学です。それ以降は文系とあまり変わりません。
MARCHは文系のイメージがありますので、理系だとわずかに関関同立も健闘していますが、全体的にはMARCHが有利な感じですね。
順位付けすると、こんな感じですかね。
同志社≧明治=立教≧中央=青学>立命館≧関大≧法政=関学
総合的に見て
総合的に見ると、MARCHが偏差値としては上ですね。
もちろん、学部によるところが大きいですが、全体を平均化して見てみると、MARCHに対抗できるのが同志社くらい、ということが分かりました。
あくまでも偏差値だけで、就職や立地、キャンパスライフの充実度などは勘案しないとすると、以下のようなグループに分けられるでしょう。
MARCH・関関同立
上位グループ:同志社,明治,立教
中位グループ:中央,青学
下位グループ:立命館,関大,法政,関学
まあ、これは単に受ける人が東京に近いMARCHの方が多く、それに伴いハードルが上がっている可能性もありますけどね。
ただし、偏差値だけでは鵜呑みには出来ません。
たとえば河合の偏差値を利用した場合や、東進の偏差値を利用した場合などでこの順位は変わってきますし、また偏差値はある程度操作できてしまうのも事実です。
ですので、くれぐれもこのサイトだけ見て他の大学を見下したりはしないようにしてください。
スポンサーリンク知名度について
知名度に関しては、割と分かりやすいです。結論を言ってしまえば、
関東圏ならMARCH>関関同立
関西圏なら関関同立>MARCH
です。
もっというと、それは就職にも関係します。
東京系の企業的にはMARCHの方がやや有利ですし、
逆に関関同立は関西系の企業が有利になります。
となると、大企業になればなるほど本社が東京になることが多いことから、そういう意味ではMARCHがやや有利かもしれません。
本社が近い、ということは、就活もしやすい、ということですしね。
一応、東洋経済オンラインの、「「有名企業への就職率が高い大学」トップ200」を見てみますと、以下の結果が見えてきます。
18位:同志社大学:31.2%
23位:青山学院大学:29.0%
26位:関西学院大学:28.4%
28位:明治大学:28.2%
31位:立教大学:27.6%
38位:立命館大学:23.9%
40位:中央大学:23.7%
41位:法政大学:23.5%
51位:関西大学:21.0%
こうしてみると、関関同立では同志社が高くて関西が低いことで、後は大体どの大学も似たり寄ったりです。
もちろん、これをそのままランキングにしてもかまいませんが、大学の格というのは、別に就職率で決まるものではない、と思います。
「有名企業への就職率が高い大学」トップ200を見れば分かりますが、東京大学は27位で、関西学院と明治の間にあります。
これは、東大は官僚や研究者を育てる目的があった帝国大学の性質を受け継いでいるからで、有名企業よりも国家公務員や大学院の進学も少なからず多いため、このような順位になります。
では、有名企業の就職率的に、東大は明治と同格と扱って良いのでしょうか?
という話ですよね。
学歴フィルターに関して
就職活動において、「学歴フィルター」なるものは存在すると思われます。
それでは、MARCHや関関同立は学歴フィルターの壁を越えられるのでしょうか?
答えは、ほとんどの場合において「YES」です。
ほとんどの場合、と書いたのは、外資系の企業となると、さすがにMARCH・関関同立レベルではどうしようもない可能性がある、という意味です。
仮にエントリーシートを突破しても、早慶や旧帝大、一橋などを相手取ることになりますから、苦戦は必至といえるでしょう。
大企業であっても、学歴フィルター自体は越えられるものの、競合相手も(学歴的に)強くなっていきます。
そこでいかに自分の優位性を主張できるか、がポイントになってくると思います。
スポンサーリンク学費
大学に進学したら、学費を支払う必要があります。MARCHと関関同立では、支払う学費にどれぐらいの差があるのでしょうか。
学部学科によって学費には差がありますが、ここでは法学部と理工学部に絞って見ていきたいと思います。
※4年間での学費を比較します。
法学部の場合
MARCH
明治:約4,633,000円
青山学院:約4,735,000円
立教:約4,506,000円
中央:約4,350,000円
法政:約4,304,000円
関関同立
関西:約4,118,000円
関西学院:約4,235,000円
同志社:約4,295,000円
立命館:約4,063,600円
法学部による比較では、関関同立の方がMARCHに比べ学費は安めになるようです。
関関同立の最高額である同志社とMARCHの最低額である法政が大体同じ430万前後です。
明治や青学は他の大学に比べてもやや学費が高く設定されています。
文系に関しては関関同立の方に分がありそうです。
理工学部の場合
MARCH
明治:約6,624,000円
青山学院:約6,675,000円
立教:約6,486,000円
中央:約6,512,000円
法政:約6,280,000円
関関同立
関西:約6,373,000円
関西学院:約6,460,000円
同志社:約6,585,000円
立命館:約6,387,400円
一方、理工学部の比較では、MARCHが628万~668万、関関同立が637万~659万でほとんどイーブンです。
MARCHの4年間の平均は約650万に対し、関関同立は約645万ですので、ちょっとだけ関関同立の方が安いですね。
他にも首都圏と関西圏の地価や生活費の問題もあるため、経済的には関関同立の方が優しい感じですね。
詳しい情報が知りたい方はこちらをどうぞ。
まとめ
ただ、あくまでも関西と関東。MARCHと関関同立をまたいで併願する学生は少ないと思います。
東京大学や一橋大学、東京工業大学などの関東圏の難関国公立の滑り止めとして、または早慶上智といった難関私立の滑り止めとして機能したり、
偏差値帯が50後半から60台の関東圏の学生が狙う大学として機能するMARCH。
京都大学や大阪大学、神戸大学などの滑り止めや偏差値帯が50後半から60台の関西圏の学生が狙う関関同立はあまり学生層が被りません。
就職なども示してみましたが、これもまた被りにくいです。
MARCHの学生はどちらかというと関東に構える企業を狙う傾向がありますし、関関同立なら関西系の企業に就職する傾向があります。
ですから、あまり順位にこだわらず、キャンパスの良さ、立地の良さ、経済的な負担、学部学科などから総合的に考えて大学選びを考えるのが一番いいのではないでしょうか?
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関関同立とはどんな大学群?
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