MARCH(マーチ)の意味とは?どういう大学群?
2018/04/03

受験シーズンになると活発に聞かれるのが、この「MARCH」という言葉です。
これらは偏差値が似ている関東の有名私立5大学を総称して呼ぶ大学群の一つです。
その5大学とは・・・・・・。
- M:明治大学
- A:青山学院大学
- R:立教大学
- C:中央大学
- H:法政大学
です。
ここでは、なぜこの5大学がひとまとめにして呼ばれているのか、評判はどうなのか、それぞれを見ていきたいと思います。
偏差値の近い私立大学
人々が大学を選ぶ基準の一つに「偏差値」があります。
東進や河合を始め、大手の予備校などが発表している偏差値ランキングを見て、大学を格付けしようと考える人がいます。
大学群の多くは、偏差値によって決められることが多いです。
そしてMARCHも例に漏れず、それぞれ偏差値が近いです。
大体、そこらの私立、たとえば日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)などよりは高いが、早慶上智(早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学)には及ばないという大学として多くの人に認知されました。
ちなみに、特に偏差値順で並んでいる訳ではなく、語呂が良かったので(後私立の合格発表がMarch(3月)であるから)、この並びになっているのだと思います。
ちなみに、MARCHは首都圏からの流入が多いです。
関西では、MARCHと同レベルの大学群として「関関同立」という括りがあります。これは、「関西大学」「関西学院大学」「同志社大学」「立命館大学」の4つの大学で構成される関西の難関私立大学群です。
偏差値については、学部学科によって大きく違いますが、おおむね平均を取るとこんな感じになります。
明治:約62~63
青山学院:約60~62
立教:約61~62
中央:約60~62
法政:約59~61
全体として大体60前後でまとまっている感じですね。
明治大学
非常に人気のある大学です。
7年連続で「志願したい大学(関東エリア)」第1位(リクルート進学総研)というのがそれを裏付けています。
また東京六大学に入っているだけはあり、知名度も高いです。
また学生数が約3万人とMARCH内では随一の学生数を誇るのも特徴です。
青山学院大学
青山学院大学の特徴としてあげられるのが「ミッション系大学」であることです。
また、英語にめっぽう強く、「文学部英米文学科」は青山学院の看板学部といっていいでしょう。
教育関係に関してもMARCHの中では頭一つ抜けています。
立教大学
立教大学は日本聖公会系のキリスト系の学校であり、池袋と埼玉県の新座にキャンパスを持ちます。
そんな立教大学の看板学部は、経営学部なんだそうです。
ちなみに、立教大学は文系色が強く、女子も割と多く存在しているのも特徴です。
中央大学
中央大学の特徴はなんといっても「法学部」。
司法試験の合格率も有数の実績を誇り、その実績数なら一般にはMARCHの上に属する早慶にも引けを取らないほど。
人によっては中央法学部とそれ以外と、分けることがあるくらいです。
あと、なんとなく広島東洋カープと校章が似ています(笑)
法政大学
最後に法政大学。
法政大学はMARCHでは明治大学に次ぐ学生数を誇り、また古い歴史を持つ法学部の人気は高いようです。
また、そういった看板学部への伝統だけでなく、グローバル化も進んでおり、留学生の数が東京外国語大学と早慶に次いで4位なんです。
MARCHの特徴
スポンサーリンク文系学部・学科が豊富にある
基本的にどの大学も法学部・文学部・経営学部・経済学部など文系の学部については取りそろえてあります。
また、その伝統的な学部に加え、現代に即した情報学的な、もしくはグローバル的な学部学科を持っているのがMARCHの特徴と言えるでしょう。
反面理系学部についてはそこまで豊富にあるわけではありません。
もしあなたが理系学生であるなら、偏差値がMARCHよりもちょっと上ですが、理数系にほぼ特化したような大学がありますので、個人的にはそちらをオススメします。
規模がでかい
MARCHはいわゆる「マンモス校」ということで、学生数がたくさんいます。
それだけ出会いの可能性が広がっている、とも捉えることが出来ますし、様々な人とふれあうことも出来るでしょう。
それは横とのつながりもそうですし、OB・OGと言った縦のつながりでもそうです。
知名度が高い
明治大学や青山学院大学などは、昔から多くの方に知られています。また、早慶には及ばない者のそれなりの難関校であり、高学歴でもあることから、一目置かれることが多いです。
そのことは次のことにも影響してきます。
就職に有利(学歴フィルターに引っかかりにくい)
そうです、世間の知名度がある、ということは企業からの知名度もある、ということです。
MARCHレベルの大学生ならば、いわゆる学歴フィルターに引っかかる可能性は低いと思います(もちろん企業によるだろうが)。
立地条件が良い
MARCHの人気の一つとして、この立地が良い、というのも挙げられるでしょう。
交通の便で不便に陥ることがないため、大学に行きやすいのはもちろん、大学帰りにどこか娯楽施設にも行きやすいですし、首都圏にある企業を訪ねるのも簡単です。
その点で就職活動が捗ると言えるでしょう。
センター試験を利用できる
MARCHの5大学は、個別試験もありますが、センター利用といって、センター試験の結果のみを見て合格不合格を決める入試制度があります。
この制度を利用して合格すれば、個別試験の対策を練るという無駄をしなくて済みます。
詳しくはこちらをご覧ください。
私立なので学費がやや高い
やはり、国公立大学に比べれば私立大学であるMARCHは学費が高くなってしまいます。
学部にもよりますが大体、120万~130万(1年次)、2年以降は約100万(1年当たり)くらいになってしまいます。
ただ、奨学金制度もありますので、経済的に苦しい場合は奨学金制度を利用するといいでしょう。
高学歴
上には上がいますが、MARCHレベルなら世間でも「高学歴」と見なされるぐらいの大学群だと思います。
地方国公立大学とMARCHのどっちが上か・・・という議論もあるようですが、教科数や校風に違いがある以上、ナンセンスなような気がします。
地方国公立なら、就職も地元になる可能性が高く、MARCHなら、首都圏に就職する、ということであまり就職でも差別化、というか取り合うことが少ないと思いますし。
まとめ
ということでMARCHについてまとめてみました。
もっと気になる、ということがありましたら大学のHPを見るなり、関連記事から大学の情報を得たり過去問などを得るといいと思います。
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