MTとATの割合についてまとめてみた

   

MTとATの割合についてまとめてみた

車にはAT(オートマ)MT(マニュアル)の2種類があります。

車の免許にもAT免許MT免許(まあMT免許はATも兼ねているけど)があります。

これらの割合ってどうなっているのでしょうか?

ここでは日本での免許の割合、及び自動車としての割合を見ていこうと思います。

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免許取得者の割合

免許取得者の割合としてはこちらにデータがあります。

適当にページを進めていくと、全体の免許取得者数とAT限定の免許取得者数が見つかります。それが下の画像です。


出典:運転免許統計(警察庁)(https://www.npa.go.jp/toukei/menkyo/index.htm

右側が運転免許の試験に合格し、免許が交付された人数です。

全体の1,285,520人に対し、AT免許の人は737,800人。つまり残りの547,720人がいわゆるMT免許

グラフに表すと以下のようになります。

過半数の方がもうAT限定免許、という時代になってきています。

ただしこれには地域差があって、地域によってはMT免許(限定なし免許)の方が多い、というところもあります。

特徴的な地域をいくつかピックアップしていきます。

MT免許がAT免許を上回っている都道府県

  • 北海道
  • 青森県
  • 岩手県
  • 秋田県
  • 福井県
  • 鳥取県

AT免許がMT免許の2倍以上である都道府県

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 奈良県

鳥取県と福井県を除くと、MTの方が多いのは北海道・東北地方に多く集まっているのが特徴ですね。

しかし、実に41都道府県においてATがMTを上回る結果になりました。

私が教習所に行った時の印象では・・・・・・

私は今年、免許を取得しようと教習所に通っているのですが、そこでATとMTの取得者の割合を見てみると、実に多くの人がAT免許の取得を考えていました。

学科教習を見ても、8人いる中でMTは1,2人、12人いてもMTは2,3人程度、って感じです。

修了検定(要は仮免許取得のための実技試験のこと)でも、その日の試験に集まった12名の普通免許取得(しようとしている)人たちのうち、2名がMTで、それ以外は全員ATでした。

特にMT取得を目指す女性がほとんどいない、というのが印象的でした。

見かけたことはあるので0という訳ではないと思いますが、レアでした。

一方、男性でMT、という人はそれなりに見かけます。しかし全体的に見ても「男性でAT」という方も結構いまして、私のところでは、男性の3~4人に1人がMT、それ以外がATっていう印象を受けました。

それだけAT免許を取得しようとする人たちが増えている、ということですね。

昔と比べ、AT免許に対する偏見の目(恥ずかしい・・・・・・?)なんていうものは減ってきていると思います。

私もそういった目で見られたことはありませんし、うちの親がそもそも「MTなんていらんからATでいい」と言ってきた程です。

多分、それは次に説明するAT車とMT車の割合が日本では極端にATに偏っていることが原因だと思われます。

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新車販売の割合

1980年代ではほとんどATとMTの販売台数は半々だったそうです。

しかし、AT限定免許されはじめた1990年代を境にAT車の需要は高まり、それにつれてMT車がだんだんなくなっていきました。

そして、現在ではどうなっているかというと・・・・・・。

新車100台のうち、実に98~99台がAT車という状態です。

ほとんどMTの車は売られていないのです。

日本では、折角MT免許を取っても乗る車がないのです。

もし乗りたいなら普通免許では力不足で中型なり大型なりを取るしかないのです。

それはAT限定に流れますよね。

新車はほとんどATだから購入時に選択に困ることはない、MTより教習時限も値段も安い。

親が「ATでいいよ」と言われた意味が分かる気がします。

ちなみに、日本でAT車が普及した理由ですが、もちろんAT限定免許もありますが、他にも

  • 日本の道路は欧米などに比べ狭く渋滞も多いためシフトチェンジの楽しみが少ない
  • 欧米などに比べ起伏が多い日本では、ATの方が運転しやすい
  • そのせいでATの需要が増え、日本の車メーカーがAT車の燃費向上などに努めたせいでMTのメリットである「燃費が良い」の優位性が薄れてしまったから
  • 車の2台持ち、趣味車を持つ人が減ってきていて、「車は移動手段に過ぎない(=なら操作が簡単なATで十分)」と考える人が増えたから

などがあげられます。

ちなみに、アメリカでは「イージードライブ」の国民性からか、日本同様ATが主流ですが、

ヨーロッパではまだまだMTが主流で、ATも増加傾向にはありますが、7~8割程度がMTだと言われています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

AT免許はもう多数派になりつつあります。

時代が進めばAT免許を取得しようと考える人たちはますます増え、気がついたらMT免許は骨董品みたいな扱いを受けるかもしれません。

いいえ、私はあと20~30年くらいしたら自動運転が本格的に普及して、「自動運転免許(自動運転に限って使える免許)」とかが誕生しているかもしれませんね。

1世紀くらい回ったら、MTどころか、ATすらも少数派で、自動運転が多数派になる、そんな時代もやってくるかもしれませんね。

そうだったら面白いですけどね。

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