履歴書の学歴欄に書く「卒業見込み」と「在学中」、使い分け出来てる?

   

履歴書の学歴欄に書く「卒業見込み」と「在学中」、使い分け出来てる?

「卒業見込み」「在学中」にはちゃんとしたマナーがある

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皆さんは履歴書の学歴欄に、「在学中」または「卒業見込み」と書いたことがありますか?

多分あると思います。私も書いたことがあります。

あれってちゃんとルールというか、このときには「卒業見込み」を用い、このときには「在学中」を用いるんだよ、というものがあるのをご存じですか?

ちゃんと使い分けしないと、就活に困りますよ!(まだ就活していない私が言うのもなんですが(笑))

場合によっては、「卒業見込み」と書かなければいけないところを「在学中」と書いたが故に・・・・・・なんてことも。

「在学中」「卒業見込み」のそれぞれの言葉の意味

使い分けを考える前にそれぞれの言葉の意味を確認しておきましょう。

在学中とは、学生として籍を置いているという意味です。
大学1年生、2年生、3年生、4年生、また留学生や留年生、休学していても大学に籍を置いていれば「在学中」と書くことが出来ます。

これに対して卒業見込みとは年度末に卒業することが見込まれている状態という意味です。

このままいけば単位もきちんと卒業単位分取得できて、卒業が出来る、という見通しが立った時に初めて使えます。

この、”このままいけば”というのがポイントで、履歴書を書く時点では卒業単位を満たさなくても、4年前期・後期で卒業単位分の取得が見込まれるなら、「卒業見込み」と書くことが出来ます。

ただし、以下のようなケースでは書くことは出来ません。

1.大学1年・2年生の場合

さすがにこの時点で「卒業見込み」と書くのは時期尚早です。気がはやりすぎです。少なくとも就活を始めるであろう3年生になってから「卒業見込み」を書くことが出来ます。

2.卒業年に卒業に必要な単位を獲得できない(=留年)が確定したとき

たとえば、4年前期で必修科目の単位を落とし、それが後期でも挽回出来ないとき、履歴書に「卒業見込み」と書いてはいけません。必修単位落とした、ということは卒業は出来ない訳ですから「見込み」も何もありませんからね。
ただし、前期で落としても後期で挽回が可能な場合は、「卒業見込み」を書いてもOKです。

ちなみに「卒業見込」や「卒業予定」は・・・・・・

よくサイトや書籍で「卒業見込み」の代わりに「卒業見込」と書いているものがありますが、日本語的には「卒業見込」という言葉はありません。
私の予測変換(ATOK2016を使用しています)でも「そつぎょうみこみ」と打つと「卒業見込み」と出ますし、こちらが正確です。

ということでちゃんと「卒業見込み」と送り仮名の「み」を付けるようにしましょう。

また、「卒業予定」という表現もありますが、こちらは「卒業見込み」とほぼ同じ意味です。

ほぼ、と記載したのは、「卒業見込み」の方が強い表現であるからです。どちらでもOKですが、出来れば「卒業見込み」の方が好印象だと言われています(人事の人にアンケート調査をした訳ではないのでわかりませんが・・・・・・)

ここでは、一貫して「卒業見込み」の表現を使っていきます。

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「卒業見込み」は大学生の新卒就活で用いる表現

それで使い分けですが「卒業見込み」は、就活の場で用います。

就活の場で「在学中」の表現はマナーに反しますので、やめてください。必ず「卒業見込み」の表現を用いるようにしましょう。

例を挙げるなら新卒採用の履歴書やエントリーシート、またインターンシップで履歴書やエントリーシートを書く時も「就活の場」とみなされるので、「卒業見込み」で書きましょう。

なぜ「在学中」ではなく、「卒業見込み」なのかといいますと、

「在学中」であると、その人がいつ卒業するのかがわからず、もしかしたら留年するのでは、という疑念を持ってしまうからです。
企業としては、卒業するかわからない人に内定は出せません。内定を出したあげく、卒業出来ませんでしたとなればその内定は取り消すしかなく、採用するのにかかった費用が無駄になってしまいます。

そのリスクを避けるために、「卒業見込み」と書いていない人を採用する可能性は低くなるのです。

また、このとき、卒業見込みと書く欄の年と月は、卒業予定年月を書きましょう。
たとえば、2017年9月時点で大学4年生で、履歴書を書くとしたら、
以下の画像のように、卒業見込みは「2018年3月」になります。現時点での年・月ではないことにご注意ください。
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一方で「在学中」を用いるケース

では、在学中を用いるのはどんなときでしょうか?

それは「アルバイトの場」です。

私もバイトをやっていますが、このとき、履歴書は「○○大学□学部★学科 在学中」と書き、採用されました。

アルバイトは、就職と違い、学校卒業後の予定とは無関係です。

つまり「卒業見込み」と書いたところでアルバイトで採用する会社にとっては「で?」としかなりません。
ということで、大学4年生でも、アルバイトの時は「在学中」を用いましょう。

このときは、履歴書を書いた年と月を書けば良いです。2017年9月に書いたならその通り書くのが普通です。

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まとめ

ということで、

「在学中」はアルバイトの時に使う

「卒業見込み」は就活の時に使う

これを覚えて、ちゃんと使い分けをしましょう。

これを忘れて就活の場で「在学中」と書いて不採用になってもこちらは責任持てませんのでご注意ください。

え?ちゃんと「卒業見込み」と書いたのに落とされた?

・・・・・・それはご愁傷様です。

とにかく恥ずかしくない履歴書作りを目指しましょう!
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