円周率とはなんぞ?終わりはあるのか?求め方は?

   

円周率とはなんぞ?終わりはあるのか?求め方は?

皆さん、円は見たことあると思います。

こういうやつです。

中心からの距離が常に一定という、神秘的な図形です。

そして皆さん、小学校に上がったときに「円周率」というものを学んだと思います。

そうあの3.14とかいうアレです。

ゆとり教育で3と見なされたり見なされなかったりしたアレです。

今回はその円周率について解説していきたいと思います。

円周率とは?

wikipediaさんによるとこのように書かれています。

円の周長の直径に対する比率として定義される数学定数である。

出典:wikipedia

やや耳慣れない言葉があると思いますので解説します。

以下の図をご覧ください。

まず円には必ず中心が存在します。これは円が「中心からの距離が等しい点の集合でできる曲線のこと」をいうからです。

適当な点(中心)を取って、そこから360度同じ距離の点を全て取ると円ができあがります。

そして周長とは、文字通り「円周の長さ」を指します。単に「円周」とも呼ばれます。

次に、中心から円周上の点を結んだ長さを「半径」と呼び、中心を通りつつ円周上から円周上への線の長さを「直径」と言います。

最後に円の周長の直径に対する比率ですが、円周が直径の何倍なのかを表しています。

それが円周率(π)と言っているわけですから、円の場合は常に、円周は直径の(円周率)倍ある、ということです。

直径が1cmなら円周の長さは3.1415…cmですし、

直径が10cmなら円周は31.4159…cmということになります。

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円周率に終わりはあるの?

残念ながら円周率は3でも3.14でもなく、(あくまでも近似値)

円周率に終わりはありません。無限に続きます。

とある記事では円周率が10桁で割り切れた、なんてものもありますが、元ネタの記事を見れば分かるとおり「虚構新聞」つまり嘘ですのでご注意を。

「10桁で終了」 円周率ついに割り切れる

しかもその無限に続く小数はループしないのです。

たとえば1/3は

1/3=0.3333333.…で3でループしますし、

2/11は、
2/11=0.181818181818…18でループしてますよね。

ですが、円周率にはそういったループが存在しません。

一応wikipediaに証明は載っていますが、正直見ただけで理解出来る人はそういないと思います。
円周率の無理性の証明

円周率のような「繰り返しのなく無限に続く小数」「無理数」と言います。

図形にはよく無理数が登場します。円には円周率という無理数が登場しますし、たとえば次のような1cmの正方形の対角線の長さも無理数であることが分かっています。

無理数には大きな特徴があり、それは「整数/整数」分数表記が出来ないことです。

つまり円周率は分数で表すこともできず、もはやπとしかおけない存在になってしまうのです。

じゃあどうやって求めてるの?

そんな無限に続く円周率をどうやって求めているのか?といった疑問がでてくると思います。

もちろん原始的に円を持ってきて直径と円周を測る、というやり方もあるでしょうが、恐らくそれでは正確な値は出ないと思います(測定誤差などの観点から)

一番有名なのが、多角形を中と外からはさみうちするやり方ですね。

出典:http://keisan.casio.jp/exec/system/1258423860

この図のように円周を多角形で挟みます。多角形は角の数が増えるほど円に近づいていきます(下図参照)ので、

角の数を増やすことで円周率のおよその値が求まります。

ちなみに、こちらのサイトを使うと、それが実感できるようになっています。

そのサイトを用いて、16,777,216角形で挟むと、

3.14159265358977…<π<3.14159265358982…
になります。

他にも級数(無限回の足し算)などを用いても、円周率を求めることが出来ます。

それがこちら

これはかの天才数学者、オイラーが発見しました。

他にもこのような式が円周率に結びつくことも知られています。


証明についてはここでは取り扱いませんが、円を用いることなく円周率が出てくるなんて、不思議だと思いませんか?

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まとめ・円周率という神秘的な数

いかがだったでしょうか。

円周率の求め方は分かりますが、なぜ円周率が3.14…なのか、それは分かりません。

3や4のような整数ではなく、また22/7のような分数でもなく、3よりちょっと大きい無限に続く小数なのかは分かりません。

こういった数を見ていると、それを決めた何者かがいるように思えてしまいます。

中途半端で無秩序な数が、円という秩序だった図形を生み出す、それにどうしても不可思議さを感じてしまいます。

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