東京理科大学の薬学部の評判や就職は?
2017/11/24

東京理科大学には薬学部が存在します。その中には6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科があります。
今回はこの薬学部の評判や就職について見ていきたいと思います。
薬学部の2つの学科
薬学部には薬学科と生命創薬科学科の2つがあります。
この2つの学科には大きな違いがあります。
そもそも薬学科は6年制で、生命創薬科学科は4年制なのですから、まず学ぶ年数から違う訳です。
まあ留年すればまた変わるかもしれませんが(笑)
ですので、まずはこちらの違いから説明していきたいと思います。
薬学科
薬学科は6年制であり、目的はずばり「薬剤師を養成すること」です。実践的な薬剤師職に付くための教育や勉強が中心となります。
将来、国家資格を取って薬剤師になりたいならば、薬学科を志望するのが一番になります。
生命創薬科学科
一方でこの生命創薬科学科ですが、こちらは薬剤師のための学科ではありません。
「薬学の研究者」養成するのが主なこの学科の目的です。
つまり、大学で薬の研究を進めたり、新薬を開発したり、あるいは企業に就職して、製薬や医薬品販売に携わりたい人はこちらの学科を選ぶのがいいでしょう。
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キャンパスは野田キャンパス
薬学部のキャンパスは野田キャンパスになります。
千葉県の野田市にあります。立地的には都心から離れています。千葉県、それも北の方で東京まで約1時間ほどかかるため、都心住まいの方には少々不便かもしれません。
ただ、一人暮らしなどを始める場合は理科大近くの物件でも家賃は都心ほど高くないのでその点は良心的とも言えるかもしれません。
キャンパスについてはこちらも参照してみてください。
→東京理科大学が丸わかり!【キャンパス編】
薬学部の評判はどんな感じ?
私立の薬学部の中では高評価を受けている大学の一つです。
東京理科大学が私立理系では早慶に次ぐほどの実力を得ていますし、
東京理科大学は1960年に設立されたという歴史もあり、”実力主義“の大学で、サボると容赦なく留年される厳しい大学、というイメージが高評価の秘訣でしょう。
確かに慶応にも薬学部がありますが、2008年に共立薬科大学と合併して出来た、比較的新しい学部なのです。
そのせいで、まだ”慶応”としての薬学ブランドはまだまだ、といったところです。
(もちろん、慶応自体のブランド力がありますので、そこは人によるでしょうが)
口コミにも、
・「厳しい大学だが、勉強したい・研究したい、という方にとっては研究環境も整っているしオススメ」
・「意欲のある生徒に協力的な教授が多く、成長を求める人にはうってつけな大学」
・「企業の研究室に行きたい人には最高の環境」
・「試験が難しく、進級にはかなりの勉強量が必要だが、その分実力が付く」
・「社会的な評判が高いことで理科大を選んだが、実際に就活をやってみるとそれを実感できる」
・「理科大は会社からの評判が高く、就職しやすい」
・「良くも悪くも真面目な人が多い」
・「教授陣も優秀な方が多く、薬学を究めたい人にお勧め」
など、おおむね好意的な意見がありました。
やや立地には不便なところもありますし、入ってからも勉強が必要な大学ですが、裏を返せば研究に打ち込める環境が整っていると言えるでしょう。
参考:
https://www.minkou.jp/university/school/review/20267/730/o=2/#reviewlist
http://www.yakugak-univ.com/deviationofPharmacy/tokyorikadaigakuyakugakubu.html
http://www.yakudainavi.com/sp/listofpharmacy/tokyorikadaiyakugakubu.html
また、口コミにもあるように、理科大というブランドは就職にはとても有利に働きます。
薬学部の就職と大学院
薬剤師は国家資格であり、また全国に求人があるため薬剤師の資格を取得した場合は全国で働くことが出来る、という点から食いっぱぐれる心配の少ない職業の一つと言えると思います。
東京理科大学では以下のような企業に就職している、という情報があります。
薬学科
- アインファーマシーズ
- アステラス製薬
- 医薬品医療機器総合機構
- 国立国際医療研究センター病院
- 名古屋大学医学部附属病院
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院
- 東京女子医科大学病院
- 富士薬品
など・・・
割合としては、半数弱が医療系または化学工業系に就職するそうです。
病院などが多いのは薬剤師としての資格をとっているからでしょう。
実就職率は97.3%です。
生命創薬科学科
- 大塚製薬工場
- アステラス製薬
- 東京化成工業
- 花王
- 住友化学
- 日本薬品工業
- 三笠製薬
- 大正製薬
- 資生堂
など・・・
生命創薬科学科は、薬学科よりも病院というより製薬会社や化学工業への就職が多いです。
就職率は100%です(ただし、大半は大学院へ進学します)。
つまり、全員がなんらかの職、もしくは進学を決めた、ということを意味します。
この高い就職率は東京理科大学の最大の強みの一つだと思います。
大学院進学
大学院の進学については、薬学科と生命創薬科学科で大きく異なります。
薬学科は元々6年制の学科、というのもあり、ほとんどが就職したり、大学の助教授になったりします。
ということで、ほとんど大学院に進学する人はいません。
たとえば、平成28年度の卒業生のなかで大学院へ進学した薬学科の生徒は1人しかいません。
逆に生命創薬科学科の学生のほとんどは大学院に進学します。
東京理科大学の生徒は4年では飽き足らず、大学院に進学してまで研究を続けたい、ということでしょうか。
なんと、平成28年度の卒業生の中で、大学院へ進学した生命創薬科学科の生徒は、82人中78人です。
実に95%以上に達します。これはすごいですね。
ちなみに、大学院では修士卒が多く、9割以上を占めます。
薬学部の偏差値
薬学部の偏差値はこんな感じです。
薬学科
ベネッセ:64~65
河合:60~65
東進:66~67
生命創薬科学科
ベネッセ:63~64
河合:60~62.5
東進:65
他の学部と比べてもとても高い偏差値が要求されるのが東京理科大学の薬学部です。
→東京理科大学が丸わかり!【学部・学科編】
このため、ただ単に漠然と受験勉強するだけでは、合格するのは難しいと思います。
理科大の薬学部に受かりたいのなら、そのための試験勉強が必要だと思います。
つまりどういうことかと言いますと、たとえば過去問を入手して、理科大の出題傾向を解析してみるのがいいと思います。
問題のレベルを見て、合格のために今自分がやるべきことややるべき量を決める事が出来ます。
そうすることで、無駄に遠回りせず、より効率的に受験勉強をすることが出来ます。
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まとめ
このように東京理科大学の薬学部の評判や就職を見てみてきましたが、いかがだったでしょうか?
かなりしっかりした大学のようで、厳しいながらも実力が付けられ、薬学的な研究がしたい、という方にはぴったりな大学だと思います。
また就職も企業からの評判も高いことから、とても有利に働くと思います。
将来、薬剤師や製薬会社などの薬に興味のある仕事に就きたい、というなら是非、この東京理科大学の薬学部をオススメします。
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